説明できる?意外と知らない「デザイン」と「アート」の違い

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What is the difference between art and design?

 

どうも、デザイナー歴5年目のミロクです。

今日は意外と説明できない「デザイン」「アート」の違いをグラフィックデザイナーの視点で説明したいと思います。

 

 

 

目次

 

 

デザインとは

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そもそもデザインという言葉はdesignare(デジナーレ)というラテン語からきてます。デッサンもここからきてるとか。designのデ(de)は削る、ザイン(sign)は形作る

余計なものを削って削って最後に残ったものが真に良いデザインと言われていて、「引き算のデザイン」とか言うんですけど、ちょっとアートな部分を足し算したり、これはまた別の話なんですけど。

 

デザイン=見た目じゃない

よく、「この車はデザインがいいよね」とか「このケータイはデザインがよくない」とか耳にしたりしますよね。ここで言うデザインとは一般的に見た目のことを指してると思うんですけど、じゃあデザインとは見た目のことなのかというとそうじゃない。デザインとは機能も含めてデザイン。例えば実際にデザインされたものを使ってみて、「使いづらいな」と感じたらそれは良いデザインではない、ということです。

 

この世界にデザインされていないものなどない?

 例えばペンとか、コップとか。なんでそういうカタチをしているのかっていうのを説明できるものはもれなくデザインされているものです。そして全てのデザインには理由があります。デザイナーは自分が作ったものをちゃんと論理的に説明できないとダメで、なんで?の問いに答えられないとコンセプトがしっかりしていないとか言われます。

 

デザインのイメージは「感覚」とか「センス」とか目に見えないものが一般的ですがデザインの制作現場では意外となんとなくが通用しなかったりします。

 

 

結局デザインってなんやねん!

デザインは日本語では「設計」にもあたり、「形態」や「意匠」と訳されてきたが、それだけに限らず、人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで適えるための「計画」も意味する。ーWikipedia

 

作ろうとするものの形態について、機能や生産工程などを考えて構想すること。意匠。設計。図案。ー大辞林

 

◯◯デザイナーという言葉がたくさんあるように、デザインという単語の定義も様々。しかし共通していえることは「デザインとは問題解決のための手段である」ということです。

 

日本で最も有名なデザイナーの1人、佐藤可士和さんは自らを医者に例えています。企業、クライアント(患者)の抱えている問題(病気)に対してデザイン(処方せん)で解決する。

ようは人と人とのコミュニケーションのツールのひとつだと考えます。実際に作ったもの、デザインしたものを使ったり買ったりするひとがいて、そこにコミュニケーションを見たり、良い悪いを判断できたりする。

 

 

デザイナーはアートな部分を持ち合わせないといけない

佐藤可士和さんの名前でググると肩書きは「デザイナー」ではなく「アートディレクター」になっていると思います。デザイナーはわかるけど、一般的にアートディレクターという言葉は耳慣れないでしょう。

 

アートディレクターとは総監督。デザイナーやカメラマンやコピーライターをまとめ、管理し、ディレクションする。デザイナーが多くの経験を積んでアートディレクターにステップアップするイメージで間違いないでしょう。優秀なアートディレクターのもとでデザイナーは修行を積むのです。

 

アートディレクターっていうぐらいですから、デザイナーは自分の中にアーティストな一面を含んでいないといけないと思っています。じゃあアートってなんやねん!

 

 

 

 

 

 

アートとは

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デザインの目的が問題解決なのに対して、アートの目的は表現すること。

アーティストが作品を作るとき、「おっけ、いいね!もう完成」といえば完成なのがアート。自分がいいと思えばそれでいい、それ以上でも以下でもないのがアート。

アーティストが様々な手法で表現するのがアート。

 

特定のターゲットもいない、利益も重要じゃない

デザインと違ってある特定のターゲットに向けて作られたものではないのがアート。アートは見るひと、触れるひと全てがターゲットで利益も重要ではない。自分が表現したいものが完成さえすればそれでいい、あまりいい言い方をしなければ究極の自己満足です。

 

芸術は難しい?

よくアートって来聞くと「わたし芸術って難しくてわからないわ」なんて言うひとがいるけど、芸術は別に難しくないです。「あ、これいいな、好きだな」と思うか思わないか。

ぼく自身、美術館が好きでよく行くんですけど理由はただ楽しいから。「なにこれすげえww」とか「なんやこれ面白い!」とか、たまに「これはちょっとよくわからんな」っていうのもあってとにかく楽しいです。アートに触れることによってセンスが磨かれたりもしますしね。好きなアーティストが見つかってファンになったり。音楽とかと一緒ですよね、みんな絶対好きなアーティストっているでしょう?

 

 

 

 

 

デザインとアートの違い

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デザインは左脳的でアートは右脳的だと言われています。また、デザインは相手を意識するのに対してアートは自分を意識する、自分の内なる声に耳をすませて感情だったり思想だったりを表現します。

 

アートは自分の中にあるのに対してデザインは社会の中にあります。「デザインは愛で、アートは恋」なんて言うひともいますが、なんとなくわかる気がしませんか?

 

 

 

 

さいごに

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これまで違いについて書いてきましたが、デザインとアートは近しい関係。共通するものもあります。今ではパソコンがあって便利なソフトウェアがあってデザインもアートも画面越しのものになっていたりします。ですが、いきなりパソコンの前に座ってソフトを使い始めてもいいデザインはできません。アートも、まずはラフから。紙に描くことから始まると思います。それは今も昔もデザインもアートも変わらない共通点でしょう。まずは考えながら紙に描いてアイディアの神様と対話するのです。あーでもないこーでもないって言いながら。それが最高に苦しくも最高に楽しい、デザインってアートって楽しい!という話でした。おわーり

 

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